
英語を学習していると、「痛み」という意味で「pain」という言葉を覚えた方がほとんどでしょう。

しかし、ネイティブが日常会話で使う英語スラングとしての「pain」は、実は「痛み」とは少し違う、ユニークな意味を持つことがあります。
この記事では「pain」という英語スラングが持つ本来の意味とその正しい読み方、そして具体的な使い方を中学生の方にもわかりやすく解説します。
例文を交えながら、この言葉が持つニュアンスをしっかりと感じ取れるはずです。
英語スラング「pain」の基本的な意味と読み方
英語スラング「pain」は、「ペイン」と読みます。
この言葉がスラングとして使われる場合、その主な意味は「面倒な人」「厄介なもの」「やっかいなこと」です。
つまり、誰かや何かが、自分にとってストレスや手間、不快感をもたらす時に使われます。
直接的な身体の「痛み」ではなく精神的な負担や、煩わしさ、困り事を表すニュアンスが強いです。
例えば、いつも問題を起こす友人やなかなか終わらない宿題など、うんざりするような対象に対して使われます。
少しネガティブな感情が込められた表現ですが、友人同士の軽い会話で冗談めかして使うこともあります。
「pain」の具体的な使い方と例文
「pain」は、主に「面倒な人」や「厄介なこと」を指す際に使われます。
ここでは、具体的な例文を3つご紹介します。
①いつも遅刻する友達や、約束を破る友達について話す時
「My little brother is such a pain. He always leaves his socks on the floor!」(僕の弟は本当に面倒くさいんだ。いつも靴下を床に置きっぱなしなんだ!)
このように、常に困らせるような行動をする家族や友人に対して使われます。
②終わらせるのが大変な仕事や、なかなか進まないプロジェクトについて話す時
「This paperwork is a real pain. It’s taking forever to finish.」(この書類仕事は本当に厄介だね。終わるのに永遠にかかるよ。)
この場合、手間や時間がかかり、ストレスになるような作業に対して使われています。
③特定の趣味やゲームなどで負けたり、なかなか上達しなかったりする状況を表現する時
「Learning how to play the guitar was a bit of a pain at first, but it’s fun now.」(ギターの弾き方を覚えるのは最初は少し大変だったけど、今は楽しいよ。)
ここでは、「最初は苦労した」「少し面倒だった」というニュアンスで使われています。
「pain」の言い換え表現
「pain」はカジュアルな英語スラングなので、フォーマルな場面やビジネスシーンで使うのは適切ではありません。
また、相手によっては不快に感じる可能性もあります。ここでは、「pain」の代わりに使える、より一般的で適切な表現や、ニュアンスの近い言葉をいくつかご紹介します。
「面倒な人、厄介な人」という意味の場合:
- annoying person(アノイング パーソン) (イライラさせる人)
- nuisance(ニューサンス) (迷惑な人、厄介者)
- troublemaker(トラブルメーカー) (問題を起こす人)
- difficult person(ディフィカルト パーソン) (扱いにくい人)
「厄介なこと、面倒なこと」という意味の場合:
- bother(ボザー) (面倒、迷惑)
- hassle(ハッスル) (面倒、手間)
- difficulty(ディフィカルティー) (困難)
- problem(プロブレム) (問題)
- challenge(チャレンジ) (挑戦、難しいこと)
これらの言葉を使い分けることでより多くの人に正確に状況を伝えたり、誤解を招かないようにコミュニケーションを取ったりできます。
「pain」を使いたいけれど、より丁寧な言葉や、より一般的な表現を選びたいときに、ぜひ役立ててみてください。


