「なまら」という言葉は、北海道を中心に使われる日本の方言です。
普段、北海道に住んでいる人々との会話で耳にするこの言葉は、実は非常に多様に使われる表現です。
今回は「なまら」の由来や意味、使い方について、具体的な例文を交えて詳しく解説します。
「なまら」の由来はアイヌ(北海道)が有力
「なまら」という言葉の由来については、いくつかの説がありますが、最も有力なのはアイヌ語から派生した説です。
アイヌ語で「なま」は「非常に」や「とても」という意味を持つため、そこから「なまら」も「非常に」や「すごく」という意味で使われるようになったとされています。
また、もう一つの説としては、北海道の方言が、元々近畿地方の方言(特に大阪弁や京都弁)と繋がりがあった時代に「なま」や「なまら」という言い回しが自然に発展したという説もあります。
いずれにしても、「なまら」は北海道の人々の間で長い歴史を持つ言葉です。
「なまら」の意味
「なまら」は、主に「とても」「すごく」「非常に」という意味で使われます。
何かを強調する際に使う言葉で、日常会話では非常に多くの場面で登場します。
使い方の幅が広く、感情を込めて物事の大きさや強さを表現するため、非常に便利な表現です。
なまらの使い方と例文
「なまら寒いね」
という表現は、「非常に寒いね」と同じ意味になります。
北海道の冬は厳しく、寒さが一層強調されるため「なまら寒い」という表現が非常に一般的です。
このように、気候や天候の話題ではよく使われます。
「なまら美味しいラーメンだった」
「すごく美味しいラーメンだった」という意味になります。
食事の美味しさを強調する際にも「なまら」が頻繁に使用されますが、この使い方は食文化が豊かな北海道でよく見られます。
「なまら楽しかった!」
という例では、楽しさや満足感を非常に強調する意味になります。
この表現は、友人や家族との会話でよく使われ、イベントや旅行後などに使われることが多いです。
なまらの各県で使い方の違い
北海道以外でも、近い地域や北海道に影響を受けた地域で「なまら」を使うことがあります。
しかし、使われる場所や文脈によって、多少意味やニュアンスが異なることもあります。
例えば、北海道では「なまら」は非常に強調的な意味で使われることが多いですが、東北地方の一部でも似たような意味で使われることがあります。
ただし、北海道と比べるとその頻度や強調の仕方がやや控えめで、方言としての使用頻度が少ない地域もあります。
また、札幌など都市部では若者を中心に「なまら」がよく使われ、日常会話でも比較的軽い感じで使用されることが多いです。
逆に、北海道の田舎や農村部では、もっと古い表現として使われることもありますが、基本的に「なまら」は、どの地域でもポピュラーな方言の一つです。
言い換えできる言葉
「なまら」を言い換える言葉には、次のような表現が考えられます:
- とても
- すごく
- 非常に
- めちゃくちゃ
- かなり
- ものすごく
- わけがわからないほど
これらの言葉は、会話の中で「なまら」と同じように強調するために使われることが多いですが、地域性を反映させるためには、「なまら」を使うのが最も自然です。
まとめ
「なまら」という方言は、北海道を中心に使われ、「非常に」や「すごく」といった意味で使われる非常に強調的な表現です。
北海道の人々にとっては日常的に使う言葉であり、特に寒さや美味しい食べ物、楽しい出来事などを強調する際に使われます。
また、札幌など都市部では若者を中心に広く使われる一方、農村部ではより古くから伝わる表現として使われることもあります。
日常会話では、感情や状況を強調するために非常に便利な言葉です。


