
英語を学習していると、「掴む」という基本的な意味で「grab」という言葉を覚えた方がほとんどでしょう。

しかし、ネイティブが日常会話で使う英語スラングとしての「grab」は、元の意味から派生して、非常に多様なニュアンスを持つことがあります。
この記事では「grab」という英語スラングが持つ本来の意味とその正しい読み方、具体的な使い方を中学生の方にもわかりやすく解説します。
例文を交えながら、この言葉が持つニュアンスをしっかりと感じ取れるはずです。
英語スラング「grab」の基本的な意味と読み方
英語スラング「grab」は、「グラブ」と読みます。
この言葉がスラングとして使われる場合、その主な意味は以下の通りです。
- 軽く食べる・飲む:手軽に食事を済ませる、飲み物を買う、といったカジュアルな状況で使われます。「ちょっと何か食べよう」「軽く一杯飲もう」というニュアンスです。
- 何かを素早く手に入れる・買う:必要なものをさっと買いに行く、すぐに手に入れる、といった状況で使われます。
- (人の)注意を引く:興味を引く、注目を集める、といった意味で使われます。
- (誰かを)連れて行く:誰かを誘って一緒に出かける、というカジュアルな意味です。
このように、「grab」は様々な状況で使われる汎用性の高いスラングです。
多くの場合、短時間で手軽に行動するというニュアンスが含まれます。
「grab」の具体的な使い方と例文
「grab」は、手軽な行動や素早い動きを指す際に使われます。
ここでは、具体的な例文を3つご紹介します。
①友達と会う約束をして軽く食事をしたい時
「Let’s grab some lunch before the movie starts.」(映画が始まる前に、軽く昼ごはん食べようよ。)
このように、「(手軽に)昼食を食べる」という意味で使われます。
②急いで家を出る前に、何か必要なものを準備する時
「I need to grab my keys before we leave.」(出かける前に鍵を取らなきゃ。) ここでは、「素早く手に入れる」という意味で使われています。
③テレビ番組や広告などが、見る人の関心を引く時
「That new TV show really grabbed my attention.」(あの新しいテレビ番組は、本当に私の注意を引いたよ。)
この場合、「興味を引く」「注目を集める」というニュアンスで使われます。
「grab」の言い換え表現
「grab」はカジュアルな英語スラングなので、フォーマルな場面やビジネスシーンで使うのは適切ではない場合があります。
ここでは、「grab」の代わりに使える、より一般的で適切な表現や、ニュアンスの近い言葉をいくつかご紹介します。
「軽く食べる・飲む」という意味の場合:
- eat (something quickly)(イート)
- have a quick meal(ハブ ア クイック ミール)
- get some food(ゲット サム フード)
- get a drink(ゲット ア ドリンク)
「何かを素早く手に入れる・買う」という意味の場合:
- get(ゲット)
- pick up(ピックアップ)
- buy(バイ)
- fetch(フェッチ)
「(人の)注意を引く」という意味の場合:
- attract (attention)(アトラクト)
- catch (attention)(キャッチ)
- capture (attention)(キャプチャー)
- draw (attention)(ドロー)
「(誰かを)連れて行く」という意味の場合:
- take(テイク)
- bring(ブリング)
- pick up(ピックアップ)
これらの言葉を使い分けることでより多くの人に正確に状況を伝えたり、誤解を招かないようにコミュニケーションを取ったりできます。
「grab」を使いたいけれど、より丁寧な言葉や、より一般的な表現を選びたいときに、ぜひ役立ててみてください。


