「もちつけ」というネットでみかけませんか?
今回は、この「もちつけ」の意味と語源、さらに「AA(アスキーアート)」とセットで使われる理由について解説します。
また、今でも使われているのか、死語になってしまったのかについても触れていきます。
もちつけの意味とは?
「もちつけ」という言葉は、「落ち着け」や「冷静になれ」といった意味で使われます。
誰かが感情的になっているときや焦っているときに、相手を落ち着かせるために使う表現です。
ネット上で特に使われることが多く、特に怒っている人や興奮している人に対して、「もちつけ」と言うことで、冷静になるように促す役割を果たします。
言葉自体は、元々の意味を踏襲していますが、インターネットスラングとして使われるようになり、少しカジュアルで、ユーモラスな響きが加わっています。
もちつけの語源とは?
「もちつけ」の語源についてですが、元々の「落ち着け」という言葉が「もちつけ」という形で変化したというものです。
言葉の響きが似ているからというのもありますが、「もう少し落ち着け」を略して「もちつけ」が最有力でしょう。
さらに「餅をつく」という行為は集中したり無心になって落ち着く、冷静になれるという意味合いもこめているのではないでしょうか。
また、「もちつけ」が広まるきっかけとなったのは、あるアスキーアート(AA)に関連しています。AAは、文字や記号を使って絵を描くインターネット上の文化で、「もちつけ」もその中で頻繁に登場します。
もちつけとAA(アスキーアート)のセット
「もちつけ」は、しばしばアスキーアート(AA)とセットで使用されます。AAとは、コンピュータ上で文字や記号を使って絵を描く方法のことです。
インターネットの掲示板やSNSでよく見られ、特に感情的な発言をしている人に対して、「もちつけ」とともにAAが添えられることがあります。
このセットの使い方には、以下のような背景があります。
- ユーモアや軽い冗談として使う
相手を落ち着かせるために、「もちつけ」を伝える際に、真面目に注意をするのではなく、少し笑いを交えて伝えることで、場の空気を和ませる目的があります。 - 視覚的な効果
AAとセットにすることで、言葉だけでは伝えきれない感情やニュアンスを、より強調することができます。
例えば、「もちつけ」を伝えつつ、その後に何かしらのコミカルな顔文字やキャラクターが描かれていることで、より優しく、親しみを感じさせることができます。
もちつけの使い方:例文
では、実際に「もちつけ」を使った例文を見てみましょう。以下に3つの例文を挙げます。
例文1:
「おまいらもちつけ。」
この場合、感情的になっている相手に対して、落ち着くように促す使い方です。
例文2:
「みみみんな、ももももちつけ」
急いでいる相手に対して、落ち着いて行動するようにアドバイスする場面です。
これらの例文からもわかるように、「もちつけ」は誰かを落ち着かせるための言葉で、特に感情的になっているときや焦っているときに使われます。
もちつけは死語なのか?
では、「もちつけ」は今でも使われているのでしょうか?
「もちつけ」という言葉は、今でも一部のネットユーザーの間で使われていますが、その使用頻度は減少しているようです。
特に若い世代の中では、あまり使われていない可能性があります。
しかし、ネット掲示板やSNSの中では、未だに軽い冗談として使われることがあり、完全に死語になったわけではありません。
言い換えできる言葉
「もちつけ」の言い換えとして、以下のような言葉が考えられます。
- 冷静になれ:感情を落ち着けるように促す言葉
- 落ち着いて:焦らず冷静に行動するように伝える言葉
- 焦るな:急がず、落ち着いて考えるように言う言葉
- 気をつけろ:注意深く冷静に行動するように促す言葉
これらの言葉は、「もちつけ」と同じように、相手に落ち着いて行動するように促す意味を持っていますが、もっと一般的に使われる表現です。


