今回のネットスラングは「2-1処理(にーいちしょり)」という言葉です。
数字と「処理」という言葉の組み合わせから、何かの操作や計算を連想する方もいるかもしれませんね。
この記事では「2-1処理」というネットスラングの意味と、その具体的な使い方を中学生の方にもわかりやすく解説します。
例文を交えながら、どのような場面で使われるのかを深く掘り下げていきますので、この言葉が持つニュアンスを理解できるはずです。
また、「2-1処理」の起源や、別の言葉で言い換える方法もご紹介しますね!
ネットスラング「2-1処理」の基本的な意味
ネットスラングの「2-1処理(にーいちしょり)」は、主にインターネット上のコミュニケーション、特に匿名掲示板などで使われる言葉です。
その意味は「ある人が2つの発言(意見や行動)をしたのに対し、それに対して1つの発言(意見や行動)で対応する」という状況を指します。
つまり相手の複数の言動に対して、簡潔にまとめて一つで返答したりあえて一つだけを拾って返答したりする際に使われる表現です。
これは、相手の発言全てに律儀に答えるのではなく、効率的に、あるいは皮肉を込めて対応するニュアンスを含んでいます。
「2-1処理」の具体的な使い方と例文
「2-1処理」は、相手の複数の発言に対して、意図的に一部だけを拾って返答する状況で使われます。
具体的な例文を3つ見ていきましょう!
①SNSで複数の意見が投稿され、そのうちの一つだけを拾ってコメントしたい場合
「あの人投稿でいくつも意見書いてるけど、私はそのうちのAの意見についてだけ、2-1処理する形で返信しようと思う。」
このように、相手の複数の意見の中から、自分が特に触れたい部分だけを選んで返答する際に使います。
②オンラインゲームでチームメイトが連続して指示を出してきたけれど、そのうちの一つだけを実行に移す時
「チームメイトが『右から敵が来る!左からも来る!』って言ってるけど、とりあえず右の敵だけ2-1処理するぞ。」これは、複数の指示の中から、優先順位の高いものや、今すぐ対応できるものだけを選んで行動に移す状況を表しています。
③友人がLINEで複数の質問を一度に送ってきた時、あなたがそのうちの一つだけを先に返信する時
「友達からLINEで3つも質問来たけど、一番緊急性のあるやつだけ、とりあえず2-1処理で答えておいたよ。」この場合、複数の質問の中から、特定の質問だけを選んで先に回答したことを示しています。
「2-1処理」の起源はなに?
「2-1処理(にーいちしょり)」という言葉の起源は、主に匿名掲示板である「2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)」であると言われています。
この掲示板では、多くの人が様々な意見を書き込み、それに対して他の人がレスポンスをするという形式でコミュニケーションが取られていました。
大量の書き込みがされる中で相手の長文や複数の発言に対して、全てに答えるのが面倒だったり、あえて特定のポイントに絞って反論したりする際に、「2つの発言に対して1つの返信をする」という効率的な(あるいは皮肉な)コミュニケーションスタイルが生まれました。
それが「2-1処理」という形で表現され、やがて他のインターネットコミュニティにも広まっていったと考えられます。
特に、情報量が多く、スピーディーなやり取りが求められるネット環境で、この言葉は定着していきました。
「2-1処理」の言い換え表現
「2-1処理」は、特定のインターネットコミュニティで使われるスラングなので、知らない人には通じにくい場合があります。
また、この言葉にはやや皮肉なニュアンスや、相手の発言を全て真剣に受け止めていないような印象を与える可能性もあります。
ビジネスシーンや目上の人との会話では、使うべきではありません。
ここでは、「2-1処理」の代わりに使える、より一般的な表現や、ニュアンスの近い言葉をいくつかご紹介します。
- 一部だけ返信する
- ポイントを絞って回答する
- 優先して対応する
- 抜粋して答える
- まとめて返信する (複数の発言に対してまとめて1つで返す場合)
- 取捨選択して対応する
- 都合のいい部分だけ拾う (皮肉を込める場合)
- スルーする部分がある (対応しない部分がある場合)
- 一点集中で答える
これらの言葉を使い分けることで、より正確に状況を伝えたり、誤解を招かないようにコミュニケーションを取ったりすることができます。
「2-1処理」を使いたいけれど、もう少し丁寧な言葉や、より一般的な表現を選びたいときに、ぜひ役立ててみてください。


